藤沢市における討論型世論調査

 慶應義塾大学DP研究センターの前身である慶應義塾大学DP研究会は、藤沢市経営企画部経営企画課と協力して、藤沢市の総合計画作成をテーマにして、これまでに2回の討論型世論調査を実施しました。
 第1回目は2010年1月30日(土)に、第2回目は同年8月28日(土)に、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスを会場として、藤沢市の現状と今後を議題として討論フォーラムを開催しました。藤沢市の有権者から無作為抽出した3,000人を対象に世論調査を行ったうえで、その回答者から討論フォーラムへ参加者を選定しました。参加者には、藤沢市の現状と課題について簡潔に説明した資料を事前に送付し、それをお読みいただき、討論フォーラムにご参加いただきました。討論フォーラムでは、最初に、アンケート調査を実施し、小グループ討論(15人程度のグループに分かれて、訓練されたモデレータの司会の下での討論)と全体会議(小グループ討論で形成された疑問点を、有識者に対して質疑し、応答を得る会議)を2回ずつ行い、最後に、最初とほぼ同内容のアンケートを実施しました。2回のアンケートの回答内容の変化から、討論過程の前後で参加者の意見がいかに変化したのか(あるいは、しなかったのか)を調査しました。
 第1回目の「藤沢のこれから、1日討論」と題する討論フォーラム(2010年1月30日)には、258人の藤沢市民が参加しました。また、第2回目の「藤沢の選択、1日討論」と題する討論フォーラム(2010年8月28日)では、161人の藤沢市民が参加しました。
 なお、この討論型世論調査の結果は、藤沢市の新総合計画(基本構想)の策定の参考とされました。
 この討論型世論調査の特徴は、(1)地方公共団体(特に、基礎的地方公共団体である市)の課題を議題に、地方公共団体の住民を対象としたローカルレベルのDPであることと、(2)土曜日1日間(朝9時から午後17時30分まで)で、小グループ討論・全体会議2セットを行う短縮型であることが挙げられます。

第1回「藤沢のこれから、1日討論」(2010年1月30日)資料

第2回「藤沢の選択、1日討論」(2010年8月25日)資料

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