「年金をどうする〜世代の選択」

 2011年5月に東京で行った、わが国初のフルスケールの討論型世論調査についての情報です。
 この調査は、独立行政法人日本学術振興会平成22−24年度科学研究費補助金(基盤研究(A)、2243014)に基づき実施しました。調査の結果については、調査報告書をご覧ください。

討論フォーラム「年金をどうする〜世代の選択」
目的

KeioDP

 慶應義塾大学DP研究センターは、2011年5月に、全国から一般の方々にお集まりいただき、世代を超える問題である公的年金制度について検討する「年金をどうする〜世代の選択」という討論フォーラムを開催しました。
 「世代が世代を支える」という考え方も「次世代にツケを残さない」という考え方も、どちらの主張にも根拠がありそうです。私たちはどのような制度を選択したらよいのでしょうか。全国から集まるさまざまな方々の議論から出てきた意見は、政策を考えるうえで重要な情報です。

 

討論フォーラムの概要

(1)日時・会場
【日時】2011年(平成23年)5月27日(金)〜29日(日)
【会場】慶應義塾大学三田キャンパス (東京都港区三田2−15−45)
【宿泊先】品川プリンスホテル (東京都港区高輪4−10−30)

(2)費用について
 旅費、宿泊費、食事は主催者が負担します

(3)議論の方法・主要な議論のテーマ
・小グループ討論:モデレータのもとで、15人程度の小グループでの討論を行う
・全体会議:小グループ討論を踏まえて、年金問題の専門家への質疑を行う

①28日13:00~14:30 「基礎年金の仕組みと財源をどうするか」
 パネリスト:八代尚宏(国際基督教大学教養学部教授)、牛丸 聡(早稲田大学政治経済学術院教授)、駒村康平(慶應義塾大学経済学部教授)

②28日16:30~18:00 「所得比例年金をどうするか」
 パネリスト:小黒一正(一橋大学経済研究所准教授)、小野正昭(みずほ年金研究所研究理事)、駒村康平(慶應義塾大学経済学部教授)

③29日10:30~12:00 「年金の支給開始年齢は引き上げるべきか」
 パネリスト:高山憲之(一橋大学経済研究所特任教授)、逢見直人(連合副事務局長)、清家武彦(日本経団連経済政策本部主幹)

(4)当日のスケジュール

5月27日(金) 5月28日(土) 5月29日(日)
17:00 参加者の受付開始(品川プリンスホテル)
※夕食は、ホテル内でご用意します
(ホテル内で朝食)
8:40 ホテルから会場(慶應義塾大学三田キャンパス)へバス移動
9:30-9:50  全体説明会
9:50-10:20  アンケート調査
10:30-12:00 小グループ討論1
12:00-13:00 昼食
13:00-14:30 全体会議1
14:45-16:15 小グループ討論2
16:30-18:00 全体会議2
18:30-20 :00 夕食会
20:00 会場からホテルへバス移動
(ホテル内で朝食)
8:30 ホテルから会場(慶應義塾大学三田キャンパス)へバス移動
9:10-10:20  小グループ討論3
10:30-12:00 全体会議3
12:00-12:10 全体説明会
12:10-12:25 アンケート調査
12:35-13:05 昼食
13:15-13:35 バスにてホテルへ
14:00 解散予定(品川プリンスホテル)

 

討論型世論調査の基本的な流れ

 「討論型世論調査(Deliberative Poll:DP)」とは、全国世論調査と討論フォーラムの2つから構成される手法の調査です。
 全国世論調査は朝日新聞社が実施し、無作為に選ばれた全国の有権者3,000人に調査票を郵送しました。慶應義塾大学DP研究センターでは、この調査にご回答いただいた方に、5月に東京で行う討論フォーラムへのご参加をお願いします。討論フォーラムの参加者には、年金問題についての詳しい知識などは必要ありません。論点を整理した討論資料を事前に郵送しますので、その内容を踏まえて、討論フォーラムにご参加いただきます。
 討論フォーラムでは、小さなグループに分かれての討論と、疑問点を専門家に質問する全体会議を行います。主要な論点を3回に分けて議論しますが、参加者が自由に発言できるように、司会者が進行を担当します。討論の開始前と終了後にアンケート調査を行います。討論フォーラムへご参加いただくための旅費・宿泊費・食事は、主催者が負担します。また、最後までご協力いただいた方には、謝金をお支払いします。

討論課程流れ図

討論型世論調査の実施主体

 討論型世論調査は、全国世論調査と討論フォーラムの2つから構成されます。全国世論調査は朝日新聞社が、討論フォーラムは慶應義塾大学DP研究センターが実施します。
 慶應義塾大学DP研究センターは、これまで、米スタンフォード大学の研究者グループとの提携のもとに、神奈川県藤沢市で2回の討論型世論調査を実施してきました。今回の事業は、科学研究費補助金(基盤研究(A)、22243014)に基づき、米スタンフォード大学の研究所と提携し調査を実施します。

資料等
  • 年金DP速報値
  • 年金DP調査報告書
  • 年金DP実施要領
  • 年金DP討論資料
  • 年金DPT2質問紙
  • 年金DPT3質問紙